1979年にカナダ・バンクーバー市で生まれたセヴァン・スズキは、著名な生物学者であり地球の環境問題にも深く取り組むデイビッド・スズキ博士を父に持つ。
9歳のときにECO(Environmental Children Organization)という小さなグループを立ち上げ、仲間の子どもたちと一緒に地球環境問題について学びあう活動をはじめた彼らは多くのプロジェクトで成功をおさめ、1992年にブラジルのリオ・デ・ジャネイロ市で開催された「地球環境サミット」に子ども代表を派遣する費用までも自分たちで工面した。それ以来セヴァンは世界各地をキャンプしながら回ってきた。
2000年夏、彼女はミレニアムを記念して、女友達5人と自転車でカナダを横断する「パワーシフト2000」というクリーン・エア・キャンペーンを行った。このキャンペーンにはカナダ・トヨタ自動車がプリウスを提供してサポートしたことが話題となった。また2001年夏にはブラジル・アマゾンのシングー峡谷に2ヶ月間滞在し、専攻である生態学の学術調査を行った。
今年5月、米国コネチカット州イエール大学を卒業したセヴァン。環境活動における若者のリーダーとして、今後ますます国際的な場での活躍が期待される。
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